6.興味を広げていこう『いろいろな3Rを見てみよう!』
これまでに研究したり、やってみたりしたことを続けてみましょう。
3Rを調べ、考えていくと、地域の歴史や文化、産業とわたしたちの暮らしとのかかわり、世界の食料問題などを知るきっかけにもなります。
江戸時代に徹底されていた!? リサイクル
江戸時代の江戸(東京)の人口は約100万人が住む大消費地でしたが、当時はモノが豊かではなかったため、モノを大切にする習慣が身についていたといいます。
雪隠と呼ばれたトイレにたまったし尿は、郊外に住む農民が買い取っていました。これを肥料にして野菜などを栽培し、また江戸で販売されました。
着物は、自分で直したり補強をしたりして大切に使いました。別の着物に仕立て直す、縫い目をほどき反物にもどされました。使い古した着物は、端切れにしておむつや雑巾、かまどで火を燃やすときのたきつけに使われました。
さらに、灰は「灰買い」という業者に回収され、再び肥料などに使われました。
当時の人たちは地球環境を考えて、3R活動をしていたわけではありません。
ですが、現代に生きるわたしたちは、モノを大切にする江戸時代の人々の暮らし・社会から学べることもありますね。
○江戸の暮らし、リサイクルを調べてみよう ~インターネットで調べる
・「北斎風循環型社会の解説(平成20年度循環型社会白書漫画版)」平成20年7月、環境省)
江戸の循環型社会について解説している資料です。江戸時代に活躍した絵師で、すみだ区ゆかりの葛飾北斎が、江戸の循環型社会について解説しています。4ページから7ページを見てね。
○北斎ってどんな人だったの? ~インターネットで調べる/施設見学
・すみだ北斎美術館ウェブサイト「キッズ北斎」
葛飾北斎の人物像やすみだとのつながりについて解説しています。
・すみだ北斎美術館(すみだ区亀沢2丁目7番2号)
この美術館では、北斎及び門人の作品を紹介するほか、北斎と「すみだ」との関わりなどを紹介している美術館です。北斎に興味をもったら、出かけてみてね(未就学児童、小学生、中学生は無料〔2022年3月現在)。
すみだ区役所は、企業と一緒に3R活動を進めています
ハブラシのリサイクル
すみだ区では使わなくなったハブラシを回収し、株式会社ライオンと協力してリサイクルしています。
回収したプラスチックは、新しい製品に生まれ変わることで、環境への負荷を減らすことにつながります。
○すみだ区でのハブラシ回収リサイクルの取組を調べてみよう ~インターネットで調べる
・株式会社ライオンウェブサイト「ライオン、東京都すみだ区とハブラシリサイクルに関する協定を締結」
食べきり推奨店 すみだ区では、食べ残しなどの食品ロスの削減に取り組むお店などを「墨田区食べきり推奨店」として登録し、その取組を広く知らせています。
食べきり推奨店が取り組んでいること(例)
▸ごはん、料理等の量その他食材の調節に対応
▸食べ残しを削減するための働きかけ
▸ばら売り、量り売り等による食料品の提供
▸閉店時間、賞味期限間近等による割引販売
▸食べ残しなどの削減に向けた啓発活動の実施
▸食品リサイクルの実施 など
○すみだ区の食べきり推奨店を調べてみよう インターネットで調べる
・すみだ区ウェブサイト「食べきり推奨店一覧」
食品ロスから世界の問題のことを考える
世界中で捨てられる食料は1年間に約13億トン。これは、世界の人々が食べるために生産された食料は約39億トンの約3分の1にあたります。
飢えや栄養不足で苦しんでいる人たちは、世界で約8億人います。世界で廃棄され食料が行きわたれば、飢餓人口を減らせるかもしれませんね。
国連世界食料計画(WFP)による食料援助量は、約380万トンです。
これに対して、日本の食品ロス量は年間643万トン。毎日、大型トラック(10トン車)で、約1,700台分の食品ロスが発生しています。これは、世界の食料援助量の1.7倍にもなります。
出典:「東京食品ロス0(ゼロ)アクション」(令和元年10月、東京都環境局資源循環推進部計画課)
○食品ロスが世界の問題につながっているの? ~インターネットで調べる
・(動画)消費者庁ウェブサイト「食品ロスを減らそう(政府広報動画)」