1.地球温暖化って何だろう?
地球の表面は、太陽の熱で温められています。余分な熱は宇宙に出ていきますが、その一部は大気中の「温室効果ガス」に吸収されて、昔は地球全体の気温をほどよく保っていました。ところが、今は温室効果ガスが増えすぎて宇宙に出るはずだった熱が地球に残ってしまい、だんだん地球全体の気温が上がってしまっています。これを「地球温暖化」といいます。
「温室効果ガス」とは、地球の表面から出る熱を吸収して、温室効果という地球の温度を保つ性質を持った気体のことです。その代表的なものが二酸化炭素で、今の日本が排出している温室効果ガスのうち約90%は二酸化炭素です。二酸化炭素は、生き物がはく息や、ものを燃やすと出てくる気体にふくまれている身近なものです。
わたしたちの暮らしは、地球温暖化に大きく関係しています。お風呂をわかすためにガスを使う、自動車を走らせるためにガソリンを使う、これらは地球温暖化の原因になる二酸化炭素を出すことになります。また、多くの電気は燃料を燃やしてつくられているので、テレビを見て電気を使うことも二酸化炭素を増やし、地球温暖化を進めることになります。乗り物を動かしたり、電気をつくったりするために、燃料を燃やし生活をするようになった人間の暮らし方の変化が、地球温暖化の主な原因です。
出典:「こども環境白書2016」を参考に作画
※気候変動に対して、わたしたちがどうすればよいかを考えるには、まず地球温暖化のことについて知ることが重要です。