3.気候変動の適応策
地球温暖化対策としては大きく2つの視点があり、一つは「緩和策」、もう一つは「適応策」と呼ばれています。
温室効果ガスの排出を減らすのが緩和策であり、影響に備えて被害を少なくするのが適応策です。その両方の対策を同時に行っていくことが大切です。
出典:環境省ウェブサイト
■適応策とは
緩和策によって二酸化炭素を減らすことができたとしても、地球温暖化の進行が止まるには時間がかかります。地球温暖化の影響による自然災害などの影響に対して、あらかじめ備えておき、その被害を少なくすることを適応策と言います。
私たちにできる適応策としては、以下のような取り組みがあります。既に取り組まれているものもありますが、私たち一人ひとりが考えて行動し、なるべく多くの人が取り組むことで、気候変動の影響による被害を少なくさせることができます。
○水害に備えて避難の場所やタイミングを話し合う
○熱中症に備えて水分をこまめにとる
○熱中症予防の指標である「暑さ指数(WGBT)」について調べて確認する
○気温にあわせて服装を選ぶ
○ゴーヤなどの緑のカーテンをつくる
○デング熱などの感染症を媒介する蚊が発生しないように水たまりを減らす(雨に当たるバケツをしまったり、逆さまにするなど)
行政(国や地方公共団体)が取り組んでいるもの、企業が行っているものなど、以下のように様々な適応策があります。
出典:気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)パンフレット
※地球温暖化の進行を止めようとする緩和策に関係することはたくさんあります。この他にも、広く見ていけば関係してくる事項があるかもしれません。